森林科学入門(山岳森林コース) 前半

ついに!3年ぶりに演習林主催の実習が開催されました!!集まったのは様々な学部に所属する1-2年生、10名。4泊5日で椎葉の森を歩き、グループごとに研究テーマを決め、4日目は自分たちのやりたい場所でやりたい調査を行い、最終日に発表するという内容です。

1日目

まずはアイスブレイク。
グループごとに自己紹介+ミラーリングです。

早速、山に出ます。
いつもはこのあと講義なのですが、少しでも山歩きの時間を増やすべく、
講義は事前学習でオンライン配信しました。
手前には全く下層植生がありません。シカに食べられてしまったのです。

でも、柵の中はこんなに豊かな下層植生が生育しています。
ミズナラやコシアブラなど多様な樹木の赤ちゃんがいっぱいです。
(赤ちゃんというか、幼児くらいかな。)


2日目
大河内峠から三方岳に向かう稜線に向かいます。
途中、とても急な斜面も登ります。

市橋先生(今回の実習の主任です。)の目が輝いています。
サルナシとマツブサというツル植物がいました。
ツルも種類によって色んなタイプ
(ホストツリーを殺してしまうやつとか、それほど大きくならなくて奥ゆかしいやつとか)
がいて、とても面白いです。
グループにわかれて毎木調査(胸高直径と樹高)をします。
毎木調査は森林調査の中では基本の基本、
実習では欠かせないはじめの一歩です。



昼休憩~!

からの、お昼寝zzz


毎木調査の残りをやったあと、年輪を見るための材コアを抜いたり、
土壌が樹種などによって異なること、
地温や土壌水分、日射などが森林内でどのように変化するかを体験しました。
最後にスギ林を見て帰りました。
これまで天然林(針広混交林)ばかり見ていましたが、
やはりそれを見た後にスギ林に来ると、違いがよく分かります。
リター(落葉)や土壌の様子も大きく異なることを見ました。

宮崎演習林のようなアクセスが悪く、急峻で、林道も作りづらい環境だと
伐採してもコストが大きくかかること、
現在は効率を求める大面積皆伐が多く、小面積の伐採を行う演習林では
なかなか伐採してくれる業者がいないこと、
伐採後にシカの食害から苗を守ることの難しさなど、
日本の林業問題のひとつの話として紹介しました。


この日は、森を見たあと、樹木学テストがありました。20樹種の葉っぱをみて、樹種を回答するというテストです。戦々恐々としていましたが、みなさんあっさりと合格していました。

3日目

今日も山歩き。郵便歩道(昔、この山道を本当に郵便屋さんが歩いていた)を歩きます。

今回のルートは沢があります。
みんな、童心にかえって水遊び~~
とっても気持ちよかったです!

そして、お昼寝zzz
後半に続く~~~

 

Katayama