1haの毎木調査

100m×100m(1ha)の調査地で、胸高周囲長15cm以上の木本の、樹種と胸高周囲長を計測・記録しています。

実りの秋

 今年は全国的に猛暑が続き,皆さんも暑いおもいをされたことでしょう。10月に入り,ようやく朝晩が冷え込むようになり,木々の紅葉も始まりつつあります。

今回は「実りの秋」をご紹介します(写真をクリックすると拡大表示されます)。

なお,これらの写真を含む情報は,宮崎演習林ホームページのデータベース「生物リスト」でご覧になれます。

 2023.10.20 kubota

ミヤマシキミ(ミカン科)

イヌザンショウ(ミカン科)
良く知られている「サンショウ」は刺が対生で,葉や果実も香りが強く,料理に使われますが,本種の「イヌザンショ」は刺が互生で,葉や果実も香りが少ない。

サルトリイバラ(サルトリイバラ科)
西日本では葉は団子を包むのに用いられる。

サルナシ(マタタビ科)
キウイフルーツの仲間で果実は香りが良く,生食のほか,果実酒に用いられる。

ミヤマガマズミ(ガマズミ科)

コバノガマズミ(ガマズミ科)

ムラサキシキブ(シソ科)

クサギ(シソ科)

ツリバナ(ニシキギ科)

ツルマサキ(ニシキギ科)

ツルリンドウ(リンドウ科)

ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
地下の多肉根は晩秋に掘り食用にするほか,珠芽(むかご)は炒ったり,ご飯に炊きこむと美味しい。

公開講座「椎葉の奥座敷 夏の三方岳登山と散策」の2日目

  公開講座1日目に続き、2日目は今回参加された皆さんのお目当てである、三方岳登山を行いました。

 演習林内の林道を通行するため、参加者の方々には演習林の車や椎葉村観光協会さんの車に乗車していただき、演習林三方岳登山口の広場まで移動しました。

 途中、解説や休憩を挟みながら、ゆっくり散策を行いました。


登山開始前
 
ナラ枯れ(カシノナガキクイムシ)の解説

ゆっくり散策しました

土壌の解説

休憩を兼ねての解説

少し大きめのブナが出迎えてくれます

土壌浸食の解説

下層植生がないため荒廃しています

三方岳登頂

樹木の解説

閉会式および修了証書授与

閉会式後には小川で休憩をして帰途につきました

 今回ご参加された皆さま、お疲れさまでした。

 またお越しくださいますようお願いいたします。 

2023.10.04  kabe

公開講座「椎葉の奥座敷 夏の三方岳登山と散策」の1日目

  ご報告が遅くなってしまいましたが、7月22日~23日にかけて椎葉村観光協会さんとの共催で、公開講座を実施しました。

 梅雨明け前(九州南部の梅雨明けは7月25日)のため、当日は曇り時々雨でしたが、15名のご参加がありました。

 受付後に講義室で教員3名がそれぞれ講義を行いました。

 

久米教授の講義「演習林の概要と明日の予定」

内海林長の講義「椎葉村の歴史・樹木の用途・焼き畑と森」

 

片山助教の講義「水源かん養機能や減災機能」

 その後、「大河内森林ガイドの会」の方の案内により、大河内の歴史と巨木めぐりを行いました。

大河内掛庄屋跡

大河内神社(境内のケヤキ・スギ)

旧椎葉徳蔵邸跡


 大河内の歴史と巨木めぐりの後は、宮崎演習林庁舎に戻り「しいば資料館」の見学を行いました。

 ちなみに、参加者の宿泊先は旅館や民宿、キャンプ場などでした。 

 2日目に続きます。 

2023.10.04  kabe

2023年山の神神事

9月15日、演習林内にある社(やしろ)で、山の神神事を行いました。

本来であれば毎年9月16日に神事を行いますが、今年の16日は土曜日のため1日早い15日に執り行いました。

昨年(2022年9月16日に実施)台風14号の影響により降雨はありましたが、この日は雨の影響もなく、神事の日は晴天でした。

 教員、技術職員、事務職員が参加して、1年の無事を感謝して来年の安全を祈願しました。 

 

山の神神事

安全を祈願

2023.10.02  kabe