タラヨウ

宮崎演習林庁舎横の村道上にあったタラヨウの木が、通行の妨げになるということで伐採されることになりました。 このタラヨウは、戦国時代にこの葉の裏に文字を書いて情報のやりとりをしたという話もあり、これがハガキ(葉書)の語源になったといわれ葉書の木、郵便局の木と呼ばれることもあるそうです。   (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
タラヨウの葉はこんな感じです。
せっかくなので、伐採される前に葉を取って、実際に葉に文字を書いて郵便として送れるか試してみようということになりました。 葉っぱに先の尖った棒で傷を付けて文字を書くと、茶色く文字がうかびあがってきます。 峠を熊本県側に越えた湯山郵便局から宮崎演習林に発送したところ、見事到着!

湯山郵便局、上椎葉郵便局の配達員さん、多大な協力ありがとうございました。 

吉本

いたちごっこ

 山で長い間雨が続くと、道が崩れたり、斜面からの土砂で道がふさがることは珍しくありません。演習林も例にもれず、雨が降った後は林内の道がダメになっていないかを確認するため、林内巡視という見回りを行います。

 基本的には水が通る場所、たまる場所は決まっているため、だいたい同じ場所が毎回崩れることが多いです。ところがたまに、全然予想していなかった場所が崩れることがあるので、油断はできません。

 

 
鍵はかろうじてかかっていましたが修理が必要です。

  こちらはうちの演習林の入り口。普段は崩れない印象がありましたが、今回の雨で崩れていました。まだこの先に6kmほど道が続いているのでだいぶ先が思いやられますが、とりあえず車が通れる幅くらいまで手作業でどけて進みます。

手作業後。巡視が目的のため今日はここまで。

 他にも川から水があふれたり、水の通った道で地面が掘れたり、いろんなことが起こります。


これからの時期は台風も来るため、崩れて、補修して、また崩れて...といった、完全ないたちごっこになります。なので、補修の時に次通るであろう水道を変えるように細工したり、粗目の砂利を地面に引くことによって、水が流れても地面が掘れないようにしたりといろんな工夫がうまくいって被害のない道ができるとうれしい気持ちになりますね。

 災害に強い道を作れるようにこれからも工夫を続けていきます。

                                  


                              山内(耕)