宮崎演習林のカラマツ林

   宮崎演習林にはカラマツの林があります。これは自生しているわけではなく,むかしむかし60年以上も前に北海道演習林から苗木を譲り受け,この椎葉の山奥に植栽したものです。かなりの本数のカラマツが植えてあります。こんな数を送ってもらうのも大変だったのではないでしょうか?
   九州と北海道という全く異なる場所であっても,同じ木を植えて比較をしたり,自然に生えている同じ種類の木を比べてみたり…そんなことが手軽に出来るのも,3つの演習林を持つ九州大学ならではと思います。
   カラマツは針葉樹の中でも珍しく落葉する針葉樹です。これからの時期は黄色に色づいてキレイになります。秋もそこまで来ています。
 
カラマツ林(24林班)

秋空とカラマツ(25林班)
2020.9.30 sa

エゾヒグマ、帰還。

 先日、長らく福岡に出張していたエゾヒグマのはく製が宮崎演習林に戻ってきました。九州ではクマ(ツキノワグマ)は絶滅したとされているので、そのはく製、しかも北海道に生息しているエゾヒグマを見ることができるのは大変貴重になります。


近くで見ると想像以上の迫力があります

九州大学は福岡、宮崎、北海道の3つの演習林を持っているため、宮崎にいながらもクマを体感できるわけです。もう少し秋晴れがの日が増えてきたら、天日干しして出張の疲れを労ってあげたいですね。

 

様々な樹種の断面が見れる材鑑標本

演習林に生える植物の形態が分かるさく葉標本

二ホンアナグマとホンドテンのはく製

昆虫標本。これだけの数を集めた先輩方すごい…

  宮崎演習林にはこのほかにも展示・標本が数多くあります。コロナの影響がある現在ではなかなか難しいかもしれませんが、落ちついたらぜひ宮崎演習林に足を運んでみてください。まだ見たことがない方はもちろん、もう見たことがある方もお待ちしています。m(__)m

                          2020.09.16 山内(耕)