大河内小学校 宿泊学習1日目

夏の恒例である大河内小・宿泊学習が行われました。

出発式
今年は全校児童13名。ここ数年じわじわ増えています

今回は1日目の夕方に演習林に来て宿泊,2日目の午前中に野外散策という日程でした。

到着後は夕飯のカレーの準備に入ります。

色とりどりのバンダナが素敵
いつもながら演習林職員の分も用意して頂きました。具沢山の子供カレー,私たちにとっては懐かしさを感じる味です。残念ながら別室になりましたが,皆でおいしく,楽しくいただきました。どうもありがとうございました。

夜のイベントはライトトラップで虫集めです。暗くなるのが遅い季節なので,今回は先生方と相談の上,開始時間を遅らせてやってみることにしました。

シンプルに暗闇の中,白い布に光をあてて虫を集める方法
ちなみに虫に詳しい職員は今いないので,私たちも一緒に遊んでいるだけ

結果としてクワガタ(ミヤマ?)のメス1匹,コガネムシとカミキリが数種類,多数の蛾とカワゲラなど小さな羽虫が集まりました。

個人的に面白かったことが色々とあって,例えば今の私はスジコガネのようなキラキラ光る甲虫を見ると喜びますが,
宮崎演習林データベースより,ヒメスジコガネ
子供たちの心にはあまり響かないようでした。

どうもオオクワガタやヒラタクワガタのオスが憧れで(ミヤマクワガタはこの地域で珍しくないから少し価値が下がる),クワガタでもメスはいらない,カブトムシはそこそこ,カナブン・コガネムシはどっちでもいい,という感じのようです。キラキラしてるかどうかはほぼ問題ではない。

思い返すと,自分の子供時代にも確かに同じような「地域の虫取り子供界における虫の序列」があったなあと懐かしい気持ちになりました。

ちなみにクワガタのメスについて翌日改めて聞いたところ,メスは一緒に飼っているオスの足を切ってしまったり,自分も挟まれると痛いからという,正当な理由があることを教わりました。
メスの顎は小さく,鋭くて痛い(別の日に見つけたもの)

ともあれ今の私としてはカワゲラやカゲロウなど,ちょっと変な?虫も見てほしいなあという気持ちもあって,そして実際結構見てくれたような気がします。少なくとも子供たちの中に,虫が怖かったり本当に嫌いという人はいないようで,何だか感心しました。
カワゲラとカゲロウの仲間

意外にも,子供たち(の一部)の間で蛾の人気が高かったので満足です。静かに感動しつつ帰宅しました。
手のり蛾

手のり蛾を譲り合う

一応,2日目の銅山跡地探訪がメインイベントのつもりなのですが,虫の話で一杯になってしまったので分けてまた書きます。

2022.7.18 市橋