森林計画学実習

8月27日~30日に森林計画学実習が行われ、九州大学農学部の3・4年生7名が受講しました。

1日目は、朝福岡を出発。湯前町にある森林管理署の施業地を見学し、夕方宮崎演習林に到着しました。長時間&山道の移動おつかれさまでした。
夜はBBQで英気を養い、明日からの演習林内での実習に備えます。

2日目は、演習林内の造林地や調査地の見学を行いました。

カラマツ伐採跡地に植栽したヒノキ(24林班)
立木販売による売上と、育林にかかるコストを学び、林業で収益を上げるためにはどうすればいいかを検討しました。ちなみに、宮崎演習林の育林作業では、シカネットの設置・維持管理に1番費用がかかっています。

学生の調査風景
福岡から調査に訪れていた学生の作業を見学させてもらいました。宮崎演習林に自生している低木をサンプリングし、木材の性質を調べています。

御神の滝で記念撮影
連日の雨で御神の滝の水量も増え、マイナスイオンを全身で感じました。
御神の滝の入口で早々にヒルと遭遇しましたが、誰も被害にあうことなく滝を見学でき一安心です。ヒルがいなければもっと気軽に足を運べるのですが・・・。

水切り大会
ここに来ると自然と始まる水切り大会。綺麗なフォームですね。

 
3日目は三方岳登山を行いました。三方岳(1,479m)は、宮崎演習林内で津野岳(1,607m)に次いで2番目に高い山です。

アセビに閉ざされた三方岳山頂付近
山頂付近は数10mにわたってアセビ林になっています。綺麗に1列に並んで、アセビ林の中を通る細い登山道を進みます。

三方岳登頂
三方岳山頂にて記念撮影。 みなさん余裕の登頂でした。
農学部の3・4年生にもなると、山歩きの装備もしっかりしていますね。

この世の終わりで眠りにつく学生たち
三方岳の山頂手前では、ブナの立ち枯れが目立ちます。その荒涼とした景色から「この世の終わり」と今回名付けられました。昼休憩中には、登山で疲れた体に、満腹感と心地よい風が眠気を誘い、昼寝を始める学生たち。


4日目は水上村にある市房神社を見学し、福岡への帰路につきました。
   
市房神社の巨大スギ
参道沿いの巨大なスギは、何度見ても圧倒されます。樹齢は約1,000年だそうです。


学生のみさなん4日間の実習お疲れさまでした。卒論研究等で、宮崎演習林に再び訪れてくれるのを楽しみにしています。

2019.09.06 murata