梅雨の合間の野外調査

  例年より早い梅雨入りですが、ここ2週間は比較的良い天気が続いたので学生さんの野外調査の手伝いに行ってきました。調査地は三方岳の山頂に近いブナ林です。元々はスズタケというササが繁茂していましたが、シカによる食害でスズタケが消滅した事で土壌侵食が深刻化している場所です。

 

 
嵐でへし折れたブナの老木。幹はだいぶ腐朽が進んでいます。

 

 
土壌侵食により根がむき出しのホオノキ。


今回は成長錐でブナの木材コアを採取しました。成長錐は錐を人力で樹幹にねじ込み木材を得るための道具で、樹木を伐り倒さずに樹齢を調べたり木材の分析をするために有効です。今回は20㎝程度の長さのコア採取で事足りるということでわりとスムーズに試料採取ができました。


成長錐をねじ込む。

 
採取できた木材コア。


2021/06/14 TN