春のライトセンサス調査


今週はライトセンサスによるシカの生息数調査をおこないました。初日には40頭ほどのシカを目撃しました。
シカ以外にもテンやアナグマ、ウサギ、ムササビを見つけることができました。夜の演習林は、いろんな野生動物たちが活発に動いていて、とてもにぎやかです。
2015.05.21 チョウ
スポットライトを照らして動物を探します!
見つけました!シカの群れ。7頭いますね。
シカの親子。シカって耳に黒い模様があるのですね。
こちらはオスジカ。いまは袋角の状態です。
ホンドテンを目撃。夏毛verで顏黒さんです。

シュレーゲルアオガエルを見つけました!



このカエルの名前をご存じですか?
大きなアマガエル? ではなくて。
シュレーゲルアオガエルという種類のカエルです。
シュレーゲルアオガエル(Rhacophorus schlegelii
そしてこちらが、おなじみのニホンアマガエル。
ニホンアマガエル(Hyla japonica
 並ぶと大きさの違いがわかりますね。
アマガエル(左) シュレーゲルアオガエル(右)うん、でかい。
洋風な名前がついていますが、れっきとした在来種で本州から九州まで広く分布しています。
この時期、演習林事務所の周辺ではこのシュレーゲルアオガエルのココココっ、ココココっ♪と少し濁点の入ったような鳴き声がよく聞かれます。
・シュレーゲルアオガエルの鳴き声。

この鳴き声を頼りに、カエルの姿を探しますがなかなか見つかりません。実はこのカエル、警戒心がとても強く、しかも水田の岸部の土の中などに穴を掘りそこで鳴くことが多いので滅多にお目にかかれません。また、振動に敏感で、足音を感じると鳴くのをとたんにやめてしまいます。というわけで姿を見るのは至難の技。。。しばし、カエルとの知恵くらべ。足音を消してそっと潜んで待ってみたり、録音した鳴き声を再生してみたり試行錯誤。ようやく鳴き声の場所を特定したらチャンス到来です!!鳴き声のする地面に指を入れみると。。。いました!シュレーゲルアオガエル!

広報しいば5月号「椎葉の生き物」にシュレーゲルアオガエルのコラムを掲載しましたのでよろしければそちらもご覧ください! 
広報しいば5月号

このシュレーゲルアオガエルを水槽にいれてしばらく観察しているとなんと!卵を産みました!カエルの卵といえば、普通は水の中に産むのですが、シュレーゲルアオガエルは水際の土の穴の中や草むらの中などに、泡に包まれた卵塊の状態で産みます。卵はクリーム色。しばらく観察を続けたいと思います。
2015.5.7 チョウ

シュレーゲルアオガエルの卵塊。モチっとした手触りです。

シュレーゲルアオガエル。上がオスで下がメスです。