5月の宮崎演習林を歩く

 宮崎演習林の現在の総面積は、2,916haです。

その内訳は、人工林が520ha、天然林が2,348ha、無立木地が48haとなり、

天然林が総面積の約80%を占めています。(宮崎演習林ホームページ/概要


さらに宮崎演習林は、急峻な山々が連なる九州脊梁山地の一部でもあるため、

車両の通行が可能な林道は限られた場所にしかなく、

ほとんどの場合は歩いて目的地に向かいます。


広大な面積と急傾斜のために、

演習林職員といえども足を踏み入れたことのない場所がたくさんあるので、

日々発見の連続です。


5月の業務中にも、初めて通るルートでいろいろな場所に歩いて行きました。

その道中に見つけたものを抜粋してご紹介します。


沢沿いのウワミズザクラ。

穴からアナグマ。

意外といっぱいあるヤシャビシャク。

演習林内では最大級サイズのハリモミ。

の下に、稚樹。

突然、巨大な岩が出現。

この岩の上にもいろいろ着床している様子でした。

登れそうにないのが残念です。


こちらも意外とある、クロクモソウ。


ツクバネソウ。

新緑のヤシャブシ。

カジカエデ。

古い標本はあるけれど、詳細な生育場所が不明だったカジカエデですが、

数個体が集まっている場所を発見しました。


ツクシシャクナゲ。


ヒカゲツツジ。

ツクシシャクナゲとヒカゲツツジは、花が終わる直前でした。

ギリギリセーフ。

普段めったに行かない場所ついでに、

少しだけ演習林の外に足を延ばすと、他にもツツジがたくさん。


ホツツジ。


昨年の果実のあとが残る、ベニドウダン。


蕾のミヤマキリシマ。

蕾のヨウラクツツジ。

あと数日遅ければ花が見られていたのですが…。残念。

苔むした岩の間を進んだ先には、

何十年も置き忘れられた、当時は集材に使われていたであろう、古い滑車があり。

鮮やかな緑色をした、オガタテンナンショウや、

演習林内からは姿を消したと思われていた、サルメンエビネを発見。

猿面。どのあたりがサルの顔のどの部分なのかは、
実は私もよくわかりませんが、何となく顔には見えます。


最年長の先輩技術職員によれば、

宮崎演習林でサルメンエビネを見たのは約40年ぶりとのこと。

人や動物が容易には入れないようなところで、ひっそりと生き残っていました。


今回新たに発見したものも含め、

宮崎演習林やその周辺で見られる生物のリストを、

宮崎演習林ホームページで公開(随時更新中)しておりますので、

興味のある方はぜひアクセスしてご覧ください。

宮崎演習林の生物リスト

fujiyama