今日から11月、宮崎演習林周辺もようやく秋めいてきました。
先日、椎葉村観光協会さんとの共催で、公開講座「椎葉の奥座敷 紅葉の大藪銅山散策と椎葉産業史」を実施しました。
今年は何だか微妙な天気予報でしたが、2日間とも雲はあれども雨に降られることはありませんでした。
1日目は、宮崎演習林事務所に集合した後、まずは講義室で座学でした。
演習林とはどんなところか簡単な説明を聴き、事務所周辺を含む椎葉村大河内地区での樹木の利用について学びました。
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皆さま熱心に耳を傾けてくださってます |
強度の高さから柱として利用される樹木や、加工のしやすさから天井板に利用される樹木、はたまた、その腐りやすさから棺桶として利用される樹木など、昔の人々は樹木の性質によってその用途を分けていたようです。
(参加者の皆さま、これらの樹木の名前、覚えているでしょうか?)
座学の後は、演習林事務所の資料館を見学し、外に出てガイドの方と一緒に大河内地区の歴史を学びながら事務所周辺を散策しました。
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標本や模型を見学 |
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大河内地区の庄屋跡地を見たり |
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大河内神社の境内で神楽についてお話を聴いたり |
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ヤマビルと闘いながらケヤキの巨木を観察したり |
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大河内地区の歴史を学ぶ上では欠かせない 旧椎葉徳蔵邸跡地を見学したり |
昔の出来事に思いをはせながら、1日目は終了・解散しました。
2日目は、朝から、演習林内に残っている大藪銅山跡地を目指して森林散策でした。
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各々しっかり準備運動をして、いざ、出発! |
道中では、近年宮崎演習林でも広がりつつあるカシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害や、シカによる下層植生の食害が原因で引き起こされる土壌の流出について、じっくりお話しを聴きました。
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カシノナガキクイムシが入ってこないように ぐるぐる巻きにして保護しているミズナラ |
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土壌の流出によってできた土柱を観察 |
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モミの巨木。その樹皮と葉を観察 (何に使われるか、覚えていますか?) |
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シラキがカラフルに色づいていました |
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アセビだらけの歩道を抜けて |
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到着! |
お昼前にようやく銅山の集落跡地に到着しました。
ここでは、人々が生活していた跡(食器類やかまどの跡など)がたくさん窺えます。
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帰りはスギの人工林の横を通りました |
今回の歩道には2箇所ほどアドベンチャーポイントがありましたが…
皆さまケガ無く、無事に散策できてよかったです!
林内散策の後は、御神の滝へ。
前日までの雨でそれなりの流量があり、迫力のある景色に感動の声がちらほら。
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滝の前で記念撮影 |
最後は演習林から帰ってきて閉会式です。
2日間受講された方には宮崎演習林長から修了証が手渡されました。
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お疲れさまでした! |
残念ながら青空には恵まれませんでしたが…
今年度も無事に全ての行程を終えることができ、
参加者の皆さまにも楽しんでいただけたようで、嬉しく思います。
この公開講座、リピーターの方も多く、ここ数年は季節と場所を変えて実施しています。
次回の開催予定については未定ですが、今後も椎葉村観光協会さんと共に楽しい企画ができればと思っています。
機会がありましたら、初めての方も、リピーターの方も、
ぜひぜひご参加くださいませ~!
2024.11.01. fujiyama