九州大学農学部演習林報告第106号掲載記事の訂正に関するお知らせ

 

九州大学農学部演習林報告第106号掲載の学術情報九州大学宮崎演習林におけるシカの食害に伴うスズタケ消失の動態-2003年および2014年と2024年の比較-について,目次および掲載図に誤りがありましたので下記の通り訂正してお詫び申し上げます。


九州大学農学部演習林報告第106目次

:九州大学宮崎演習林のスズタケの動態

  -2003年および2014年と2024年の比較-

:九州大学宮崎演習林におけるシカの食害に伴うスズタケ消失の動態

  -2003年および2014年と2024年の比較-



九州大学農学部演習林報告第106P21

2 宮崎演習林のスズタケの健全度分布,d) 2024年調査時の健全度分布

 


 




fujiyama

久しぶりの外出

7月も下旬に差し掛かったある日

梅雨の雨も落ち着いたので 、宮崎演習林に展示してある剥製3体の天日干しを行いました。

梅雨に椎葉村の強烈な湿度にさらされていたのはもちろんですが、剥製を長持ちさせるためにもたまに日光にあてて乾燥させることは大切なことです。

ということで、3体仲良く久しぶりの外出!


玄関先で天日干しされている様子


と、思ったのもつかの間、

日差しが弱ったと思えば、急に雨が降り始めてしまいました。


玄関先に退避させたキュウシュウジカ(前)とエゾシカ(奥)


やはり山の天気は変わりやすいのでしょうか、、、

急いで屋内に退避させ、剥製は雨に濡れることなく無事でしたが天日干しは不十分に。

なんと台風も近づいているようで、またしばらく雨が続きそうです。


続きはまた今度


玄関から外を見つめる(ように置かれた)エゾヒグマ

Kawamata

多国籍チームで調査

6月の梅雨の真ん中に、女子チームで調査してきました。今回は日本人2人(私とD2)、韓国人1人(M1)、フランス人1人(インターン)の多国籍チームでした。

修士学生の研究テーマは、土壌侵食を起こす最も重要な要因を探ることです。ササがあると、土壌を守る落葉(リター)が保持されたり、ササの根っこによって土壌が流れにくくなっていたり、侵食を起こす雨滴のエネルギーが小さくなったり、そもそも雨の量自体が減ったりするので、土壌侵食はおこりづらくなります。でも本当に何が一番大切なのかは分かっていません。

例えば、土壌を守るリターさえあれば土壌侵食が発生しない、ということであれば、土壌侵食を止めることは簡単かもしれません。でも、雨滴エネルギーの低下が一番大切だとすると、対策はなかなか立てづらいです。

そういうことを考えるためにも、どういう要因が最も大切なのかを知る必要があります。

ということで今回は、ササがある場所とない場所で、土壌侵食を測る箱や杭などを設置してきました。今後のデータが楽しみです!

あ
侵食された土壌の量を測ります。


 ついでと言ってはなんですが、せっかくフランスから椎葉まで来てくれたので、御神の滝に行ってきました。フランスと韓国の学生は、ヒルをみたことがないと言っていたので、御神の滝に行けば必ずヒルがつくから!と言って行ったものの、対策の効果か全くヒルがつかず(ある意味)残念!と思いきや、そのあと私だけ足から血が出ていて、やっぱりヒルにやられていました。。。(ヒルはもういませんでした。)


ついでに宮崎演習林の石碑も行きました。




夕飯はフランス料理、韓国料理、日本料理とこちらも多国籍!とても楽しい1週間でした~!!



☆研究室でインスタ始めました。ぜひご覧ください~!☆

Katayama

この時期に見頃の白い花々

  南九州は例年より早く梅雨に入り,ジメジメとした蒸し暑い日が続いています。この時期,森の木々は新緑から濃い緑に変わり始め,いろんな花を見ることができます。今回はその中から見頃を迎えた白い花々をご紹介します。

 by kubota

 

ホオノキ(モクレン科)

 

ヒメクロモジ(クスノキ科)

 

セッコク(ラン科)

 

ミズキ(ミズキ科)
 

マルバウツギ(アジサイ科)
 

ウツギ(アジサイ科)
 

ブンゴウツギ(アジサイ科)
 

ガクウツギ(アジサイ科)
 

コガクウツギ(アジサイ科)
 

ハイノキ(ハイノキ科)
 
アサガラ(エゴノキ科)

コハクウンボク(エゴノキ科)

エゴノキ(エゴノキ科)
 

ヤマトアオダモ(モクセイ科)
 

コヤブデマリ(ガマズミ科)
 

オトコヨウゾメ(ガマズミ科)
 

コバノガマズミ(ガマズミ科)
 

ミヤマガマズミ(ガマズミ科)

4000mm

 

宮崎演習林の年降水量はこれまで3000mmとされてきましたが、直近のデータでは4000mm
になっていることがわかりました。地面から写真のピンクテープまでで4mです。雨が増えると土砂災害の心配も増加しますのでより注意が必要かもしれません。(内海)

研究・観測サイト リニューアルのお知らせ

  先日、宮崎演習林ホームページにある「研究・観測サイトhttp://www.forest.kyushu-u.ac.jp/miyazaki/sites/」をリニューアルしています。

 

 宮崎演習林で主に行われている研究や定期的に調査しているサイト情報になっています。

 研究者の皆さま、学生・院生の皆さま、ご来演お待ちしております。

 

2025.03.27 kabe

春がきた!と思ったのに。。。(続報)

 

昨日からの雪は、結局、夜の間も降り続き。

今朝の通勤時の景色は…


矢立集落

真っ白でした。

ウメの花と、冠雪している萱原山

朝一は晴れていたのですが、現在も雪が舞っています。

春よこい~~!!

fujiyama

春がきた!と思ったのに。。。


3月も半ばを過ぎようとしております。


今日の宮崎演習林事務所周辺の天候は、昼前から……、雪!

3月も半ばを過ぎようとしているのに…!


事務所屋上からの景色

周辺の山々は、お昼を過ぎるとみるみるうちに真っ白に。

先週、ようやく気温も上がって草木の花も咲いてきているなぁ。春だなぁ。

なんて思っていましたが。


先週撮影した、事務所のアセビ

先週撮影した、スイセン

セイヨウタンポポ

オオイヌノフグリ

みんな、雪が降るなんて知らずに綺麗に咲いていたのですが…。


今日の事務所はというと、


事務所正面玄関前

結構な勢いの、吹雪です。


突然の寒さと吹雪に、うなだれるスイセンたち

職員の車にも、薄っすらと積もってきました

明日の明け方まで断続的に雪が降る予報で、

最低気温も氷点下となり、日中も5℃前後だとか。

それを超えると暖かくなるようですが、春は、私の予想よりもまだ少し先でした。


現在、宮崎演習林職員の何名かは熊本県側の峠を降りた球磨地方に住んでおり、

私もそのうちの一人なので、今日の帰宅と明日の出勤には気を付けようと思います。

 

早く、春よこい~!

 

 fujiyama





宮崎演習林の冬(積雪)の様子

2024年度はよく雪が積もりました。写真で振り返ってみます。

12月3日三方岳に積もって残った少しの雪で雪だるまを作る学生。こんな少しの雪でも嬉しかったあの頃。。。

12月20日、大河内小学校のみなさんが林内見学に来てくれました!このときは御神の滝はまだ少ししか凍っていませんでしたが、林内のツララをみてとても喜んでくれました。もう少し寒くなれば、こどもの大きさくらいのツララを見せてあげられるのですが、、


1月9日、球磨郡から宮崎演習林への通勤路、湯山峠の様子です。最も高い地点で1000mくらいあり、積雪していました。1月10日の朝には林内では―10℃まで下がったようです。

球磨郡から見える冬の市房山は雄大です!


1月16日の林内(標高1000mくらい)の渓流はすっかり凍っていました。寒い寒い~~

次の週には暖かくなるということで、1月17日に御神の滝を技術職員が確認したところ、良い感じで凍っていました!

1月19日頃には昼間には10℃を超えるようになり、今年の寒さもここまでか~、なんて思っていましたが、津野岳団地の方は日当たりが悪く、積雪がまだまだ残っていました。こちらの写真は1月24日に九電ドローンサービスさんの四足歩行ロボットで、雪の上を快調に歩いていました。


そして1月27日頃からまた寒くなってしまい、峠が雪景色~~。こちらは湯山峠。

こちらは湯山峠から椎葉村に入ったあたり。市房山の(球磨からみると)裏側です。


2月4日の矢立キャンプ場前あたり。

そして2月5日人吉連絡所!!今回の寒波は球磨地方でたくさん雪が降り、宮崎演習林の方がむしろ積雪は少なかったようです。


思い起こせば2023年1月、椎葉の方が吹雪いてどんどん雪が積もっていくので、心配になって昼過ぎになって球磨郡の自宅に帰ろうとしたら、矢立キャンプ場付近の狭い道でトラックが滑って立ち往生していて、1時間くらい待ったのだが、もうトラックは動けないということなり、すごい狭い隙間を決死の覚悟で抜ける、というドキドキの経験をしたあとに球磨郡におりたら、すごい天気が良くて、自分の車だけ「どっからきたん?!」みたいな感じでとても恥ずかしかったという出来事がありました。(このとき、後ろにI先生の車が停車していたのだが、私が決死の覚悟で狭いスペースを通り抜けるために発進したあと、I先生の車は滑って発進できなくて、そのあとまた吹雪の中、しばらくの間車内で待って、技術職員の車に乗せてもらい、I先生の車はその後数日間、矢立キャンプ場前に置き去りにされていました。ごめんなさいI先生、私が気づけばよかったです。。)


この写真を撮ったのは球磨郡で、後ろの方の山を越えると宮崎演習林があります。球磨郡は青空がうっすら見えているくらい天気は良かったのです。

2月7日現在、寒波は続いています。この調子でいくと、御神の滝がまた凍っているかも!ツララも成長しているかも!!雪道の運転は怖いですが、冬にしか見れない景色があるので、冬の森もおすすめですよ~!

Katayama