公開講座「椎葉の奥座敷、春の津野岳散策」無事終了しました!


皆さん、こんにちは、もう梅雨が明けてしまいました。 
すっかりご報告が遅くなってしまいましたが(すみません、いろいろあったんです、、、遠い目)、5月21日と22日に、椎葉村観光協会さんとの共催で、公開講座を実施しました。 

天気にも恵まれ、とても楽しい公開講座となりました。

1日目はまず、上椎葉にある椎葉村交流拠点施設カテリエで、座学をしました。


「演習林とは?」、「さまざまな森林の機能(水源かん養機能とか減災機能とか)」、「今、椎葉の森で起きている問題」、「樹木の生き様」、などなど、いろいろなお話をしました。
大変熱心に聞いていただきました。どうもありがとうございます!



参加者の中には、子どもたちもいました。
講義中、うしろのボルダリングスペースでのびのび遊んでいただきました。
カテリエは、本当に素晴らしい施設です。

私が住んでいるT町にも、こういう施設があったらなぁ。



その後、観光協会さんの観光ガイドがありました。
今年は、利根川地区にある重要伝統的建築物群を見学しました。
フットパスが整備されていて、独特の味わいを持つ古い建物を見学したり、巨樹古木を見学したりすることができました。




へたくそな写真で申し訳ないです、、、。
このスケール感は、ぜひ現地で感じていただけたらと思います。



今晩は、上椎葉の民宿(鶴富屋敷)に泊まりました。
参加者のほとんどの方々も宿泊されていました。料理、とてもおいしかったです(特に、筍の煮しめが絶品だったような、、、)。




2日目は、晴天に恵まれました。矢立キャンプ場に参加者、スタッフ全員が集合し、いざ出発です。
まずは、新植地の登場です。
過去の記事にもありましたが、この地での造林は、今、簡単ではありません、、、。

なんてお話をしたかったのですが、時間の都合で、全くできませんでした、涙。



森林内を散策しながら、いろいろな生き物(樹木が多め)のお話をしました。
普段見ることが少ない珍しい樹木もあり、楽しんでいただけたのではないかと信じております(笑)。




前半、お話をしすぎたため、時間が足りなくなり、一部の方しか山頂にお連れすることが出来ませんでした。
もちろん、山頂を目指すことだけが山登りではありませんが、、、。

宮崎演習林の最高峰、津野岳山頂(1607m)では、こんな景色を見ることができます(正確には山頂の手前の写真ですが)。





こちらが本当の津野岳山頂です。
木に囲まれて、視界は不良(?)です。

今年は、十数年ぶりに春に公開講座を実施しました。
また、公開講座で津野岳を散策したのも初めてだったようです。

これからも公開講座では、観光協会さんと一緒に、新しいことに取り組んでいきたいと思いますので、機会がありましたら、ぜひふるってご参加ください!!

2022.06.30 TK



調査シーズンの到来

  5月に入り、演習林の山頂まで落葉樹の葉が芽吹きました。ヤマザクラもすでに散り、今はエゴノキ、ホオノキ、マルバウツギ、ガクウツギ、ヤマツツジなどの樹木の花が咲いています。暖温帯に比べて、落葉樹の多い冷温帯では春になって生き物が動き出す様子がより鮮明で気持ちが良いものです。


新緑が目に鮮やかに


ヤマツツジの花

先日、大学院生のUさんの研究補助でパントラップ法によるハチ類の捕獲を手伝いました。パントラップ法とは昆虫が黄色や白色に誘引される習性を利用した捕獲方法で、黄色のプラスチック皿に石鹸水を張り、一定時間放置して皿に落下した昆虫を捕獲するというものです。Uさんによるとハチの中には花の蜜を吸わず、昆虫やクモを狩ったり、他の昆虫の体内に寄生するものなど、多様な生態があるそうです。


トラップの内容物を回収する


トラップに落ちた虫たち

虫を回収する際は漏斗とお茶パックを用いて虫を漉しとり、エタノールに保存して種同定します。一般的に昆虫は気温や天気によって行動が影響されやすく、雨や低温ではあまり動かないためトラップでの捕獲も少なくなります。今週は気温が低めだったものの、前回の4月の調査に比べると種類がやや増えたようです。

小生は虫には詳しくないものの、調査を行った天然林、スギ、ヒノキ人工林、開放地では、それぞれに落下する虫たちの顔ぶれが異なるようです。環境や季節によってさまざまな虫たちが棲み分けしている様子を垣間見ることができました。


2022.5.22 NT




九州南部で衰退するブナと希望の光(?)

 みなさん、こんにちは。

日本全国で、大気汚染や温暖化の影響などなど、様々な理由でブナ林が衰退していることが報告されていますが、九州南部でも、ブナが衰退しています。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/895725/

宮崎演習林内のブナも、近年、急速に衰退しているようで、そのメカニズム解明のための野外調査が実施されています。

先日は、K助教の新しいプロジェクトのキックオフミーティングで、三方岳に登ってきました。


まだ開葉前だったので、分かりにくいですが、大枝が一部失われて、なんとなく衰退している様子が分かると思います。


こちらは、すでに枯死してしまった個体です。このような個体が、演習林内の三方岳山頂ではよく見られます。


こちらは、活きのいい個体です。こういう個体も、山頂付近にもまだまだあります。


山頂で、スズタケのひこばえ(と呼んでよいのか分かりませんが、、、)を見つけました。かつては(20年ほど前まで)山一面、林床がこのスズタケで覆われていたらしいのですが、シカの採食の影響で、今はすっかりなりを潜めています。


林床がササで覆われていると、土壌侵食が起こりにくくなります。

生い茂るササ群落は、森林の更新を阻害するという報告もありますが、ササが復活することで、今起きている諸問題のいくつかは解決しそうです。

宮崎演習林はもとより、各地で、鳥獣防護柵を設置し、林床植生を復活させようという取り組みが進行しています。

宮崎演習林やその周辺で、このスズタケが、かつてのように繁茂する日が、これから先、来ることもあるのでしょうか、、、。


ところで、全く話は変わりますが、下山中、美しい白い花を見つけました。

毎年、これはなんだっけ、、、と思う白い花なのですが、そうそう、これは(マルバウツギではなくて)オオカメノキとのことでした。

忘れないように、ここにメモしておきます。



2022/4/25 TK
















人吉試験地のその後

   令和2年7月豪雨から1年9ヶ月が経ちました。長いような短いような…その後の人吉試験地です。

宿舎居間
 
宿舎廊下
 
庁舎事務室
 
庁舎和室
 
畳のヘリにはにゃぁにゃぁ猫ちゃんの足跡が…
 
   復旧工事により見違えるようにキレイになりました。設備も良くなり可愛さも加わって大変快適です。
   災害直後すかさず駆けつけてくれた宮演の職員を始め,人吉市内の大渋滞に巻き込まれながら加勢に来てくれた演習林本部の精鋭部隊。また災害復旧にかけるため,何度も足を運んで見積を出して下さった業者さん。復旧工事に関わって下さった業者さん。沢山の人たちのお陰でここまで来れました。今後も人吉試験地は宮崎演習林の重要な拠点施設の一つとして広く活用して行きます。
   みなさま本当にありがとうございました。
  2022.4.5 sa

春よ来い

 先日「春の人吉連絡所」という記事が上がりました。山の上の方は春までもう一息という感じ。3/17に境界確認で標高1000m~1400mくらいの場所を歩いてきたので、今回はそんな様子をお伝えしようと思います。

毎年恒例の境界確認

 全体的には蕾が膨らんできているのが目立っていた印象でした。ここ数日で急激に暖かくなった影響でしょうか。

大きく膨らんだ蕾

 もちろん開花が進んでいるものもあります。遠くからでもよく目立つので、つい立ち止まって確認を…なんてこともしばしば。

マンサクの花

演習林の南側には西米良村がありますが、そのあたりまで行くと山肌にヤマザクラらしきものが目立つようになりました。標高は300m~400m。あと1,2週間もすれば、事務所周辺(標高600m)でもヤマザクラが咲きだすと思います。

                        2022.3.18 山内(耕)

春の人吉連絡所

 先日,用事があって人吉連絡所に出かけました.
すっかり暖かくなり,天気も良くて気持ちよい日です.

オオイヌノフグリ.春ですね.

連絡所前の球磨川です.
水鳥を眺めるのが好きですが,奴らはこの距離でも
するすると遠ざかっていきます.切ない.

技術のIさん,Nさんが構内整備をしていたので近くで眺めていました(手伝ったわけではない).

払った枝を積んでいた場所で立派なカブトムシの幼虫発見
もう一匹
収穫祭♪
埋め戻そうと土を掬うたびに増えていき,もうどうしようもない感じになりました.

その後,冬眠中のクワガタとヒキガエルが出てきました.

ヒラタクワガタ.初めて見たかもしれない
寝起きでぐんにゃりしてます

そしてすぐに潜る
カエルも…
哀しい顔をされました.何かごめん.
とりあえず除草剤を撒くのはやめておこうと,技術の二人が話していました.

おまけで,まだまだ寒い2月末,椎葉の職員宿舎前に現れたアオゲラの写真です.
部屋の窓ガラス越し,すぐ近くにいました.

宮崎演習林鳥類データベースより

カツーン,カツーンと木を叩く音で目覚めました.最近はウグイスとコジュケイがよく鳴いています.

20220312 市橋

九州大学情報システム部長一行来演

  令和4年3月8日(火)~3月9日(水)に本学・情報統括本部情報システム部長ほか一行が、宮崎演習林庁舎及び人吉試験地の情報ネットワークルーター更新作業のため来演しました。作業の合間には、宮崎演習林内を案内し、演習林の活動を説明しました。

 僻地において情報ネットワークは大変重要な基盤インフラですが、コロナ渦において会議のリモート化、決裁の電子化もすすんでいる昨今の状況から、その重要性はさらに増しています。そのような中で、情報ネットワークについて質疑応答等の機会が設けられたことは大変有意義でした。




2022/3/10 吉本